テレワークに強いネット回線は?光回線・モバイル・ホームルーターの違いと選び方を解説

2025/07/15 Wi-Fi

在宅勤務に使えるネット回線は「光回線」「ホームルーター」「モバイルルーター」の3種類に分けられます。それぞれ通信速度や安定性、導入までの手間などに違いがあるため、自分の環境に合う回線を選ぶことが大切です。

しかし、初めてテレワークを始める場合「どの回線を選べばいいのか分からない」ケースも多いのではないでしょうか。

本記事では、それぞれの回線タイプの特長やメリット・デメリットを比較しながら、テレワークに適したインターネット回線の選び方や注意点をわかりやすく解説します。

通信トラブルのストレスを減らし、在宅ワークを快適に進めるための参考にしてください。

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自宅にテレワークの環境を作るには3つの回線タイプがある

自宅でテレワークを行う際のネット回線の選択肢には、以下の3つがあります。

  • 光回線
  • ホームルーター
  • モバイルルーター

      それぞれに異なる特徴があるため、ご自身のワークスタイルに合った選択をすることが重要です。ここでは、各回線のメリット・デメリットを比較しながら、テレワーク環境の構築に役立つ選び方と注意点を解説していきます。

      1.モバイルルーター

      モバイルルーターは、スマートフォンと同じモバイル回線を利用した小型ルーターで、自宅だけでなく外出先でも使える携帯性の高さが魅力です。

      ただし、通信の安定性は利用場所の電波状況に左右されやすく、とくにオンライン会議を頻繁に行う場合には注意が必要です。音声や映像が途切れ、業務に支障が出るケースがあります。

      また、多くのプランには通信量に上限があり、一定量を超えると速度制限がかかることもあります。動画や音声など、やり取りするファイルの容量が大きい業務では、こうした制限がネックになるでしょう。

      2.ホームルーター

      ホームルーターは、自宅で使う据え置き型の無線ルーターで、スマートフォンと同じモバイル回線を利用します。工事が不要で、コンセントに挿すだけですぐにインターネットを使えるため、急なテレワークにも対応しやすいのが特徴です。

      引っ越しの際も、簡単な手続きだけでそのまま転居先で再利用できるため、単身赴任や短期滞在が多い人に適しています。

      ただし、通信の安定性や速度は光回線に劣る傾向があり、モバイルルーターと同様、ホームルーターも通信量が増えると速度制限がかかるため注意が必要です。

      3.光回線

      光回線は通信速度と安定性に優れた固定回線で、テレワークを頻繁に行う人に適した選択肢です。オンライン会議やクラウド作業も安定して行えるため、仕事の効率を落とさずに済みます。

      通信量に上限がなく、大容量ファイルの送受信も快適に行える点は、大きなメリットといえるでしょう。

      一方で、新たに回線を引き込む場合は工事が必要となり、開通までに1〜2ヶ月ほどかかるケースもあります。また、初期費用や引っ越し時の手続きが発生する点にも注意が必要です。

      業務上、ファイルの送受信が多い場合や、通信の快適性を重視したい場合には、光回線の導入が有力な選択肢となります。

      なお、数ある中からおすすめの光回線サービスについては、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

      関連記事:おすすめの光回線7選!自分に合った業者を選ぶために比較すべきポイントも徹底解説

      ネット環境を選ぶ際に意識すべき5つのポイント

      ネット環境を整えるにあたっては複数の選択肢があるため、回線選びでは「何を重視するか」が重要です。ここでは、テレワーク用のネット回線を選ぶ際に特に確認しておきたい5つのポイントを紹介します。

      1.通信料の制限の有無

      テレワークを快適に行うためには、通信速度だけでなく十分な通信量の確保も重要です。業務に必要な通信量の目安は、1日あたり約2GB、月間で60GB以上とされています。

      光回線は基本的に通信量無制限のため、速度制限がかかる心配がなく、常に安定したパフォーマンスを期待できます。

      一方、モバイルルーターやホームルーターでは「実質無制限」とされるプランも多いものの、一定期間内に大量の通信を行うと速度制限がかかることがあります。とくに外出先で頻繁に利用する場合は、通信量に余裕を持ったプラン選びが欠かせません。

      通信制限によって業務効率が落ちるリスクを避けるためにも、用途に応じて適切な容量を見積もることが大切です。以下は、主な作業ごとの通信量の目安です。

      利用内容 通信量の目安
      Web会議(カメラあり) 500〜1000MB/1時間
      Web会議(音声のみ) 50〜100MB/1時間
      リモートデスクトップ 200〜500MB/1時間
      Webサイト閲覧 約300KB/1ページ

      プライベートでのネット利用を含めると、月間の通信量はさらに増加します。契約前には自身の利用スタイルを確認し、安定して利用できる回線を選ぶようにしましょう。

      2.通信の安定性

      テレワークでは接続の安定性が非常に重要です。通信が不安定だと、Web会議中に音声が途切れたり、画面がフリーズするなどの問題が発生し、業務に支障をきたすおそれがあります。

      とくにリアルタイムでのやり取りを伴う業務では、自身だけでなく相手にも悪影響を与える可能性があるため、安定した通信回線を選ぶことが大切です。

      安定性を重視するなら、モバイル回線を使用するモバイルルーターやホームルーターよりも、光回線の利用が適しています。光回線は、屋外から専用の光ファイバーを直接引き込む方式で、電波干渉を受けにくく、速度の変動が少ない特長があります。

      3.通信速度

      通信速度は、テレワークの快適さを大きく左右する重要な要素です。

      Web検索やメール程度であれば高速な回線は必要ありませんが、Web会議や大容量ファイルの送受信を日常的に行う場合には、高速通信が不可欠です。通信速度には「下り(ダウンロード)」と「上り(アップロード)」の2種類があり、それぞれ役割が異なります。

      下り速度:Web閲覧や動画視聴など、データを受信する際に影響

      上り速度:ファイルの送信やWeb会議・クラウドへのアップロードに影響

      以下に、目的別の推奨速度の目安をまとめます。

      利用目的 下り速度の目安 上り速度の目安
      Web閲覧・メール 1~10Mbps 不要〜10Mbps
      動画視聴(HD〜4K) 5~25Mbps以上 不要
      YouTube(4K動画) 25Mbps以上 不要
      Zoom(Web会議) 3~5Mbps 3~5Mbps
      オンラインゲーム 50Mbps以上 50Mbps以上
      ライブ配信 不要 6~50Mbps以上
      クラウドへの大容量保存 不要 50Mbps以上

      多くの光回線では、実測で下り300〜400Mbps程度の速度が出るため、ほとんどの用途に十分対応できます。ただし家族全員が同時にネットを利用する場合は、一時的に速度が落ちる可能性もあります。その点も考慮し、余裕のあるスペックを選ぶと安心です。

      なお、各社の回線の実測値を調べたい場合は「みんなのネット回線速度」が参考になります。

      4.費用

      ネット環境を整えるうえで、費用の確認は欠かせません。快適なテレワークを実現するには、初期費用と月額費用の両方を把握したうえで、トータルのコスト感をつかむことが重要です。

      以下に、回線タイプごとの費用相場をまとめました。

      回線タイプ 初期費用の目安 月額費用の目安
      光回線(マンション) 工事費2〜4万円+手数料3,000円前後 4,000〜4,500円
      光回線(戸建て) 5,000〜6,000円
      ホームルーター 本体代2〜3万円 or月額レンタル300〜500円前後  5,000〜6,000円
      モバイルルーター 4,200〜5,500円

      光回線の場合、マンションと戸建てで月額料金に差がある点に注意が必要です。また、工事費は住居の設備状況により前後するため、1万円以下で済むケースもあります。このように、光回線はやや料金体系が複雑なため、詳細については以下の記事で詳しく解説しています。

      関連記事:光回線の費用相場はどれくらい?料金体系や選ぶ際の注意点を徹底解説

      5.契約期間の縛り

      ネット回線を契約する際は、契約期間と違約金の条件を事前に確認しておくことが重要です。

      多くのプランでは、2年〜3年の契約期間を設けることで、月額料金が割安になる仕組みになっています。
      ただし、この期間内に解約すると違約金が発生するため、引っ越しや転勤の可能性がある場合は、注意が必要です。

      一方で、短期利用を想定している場合や、テレワークの期間が未定な場合には、契約期間の縛りがないプランを選ぶのも有効です。とくに光回線は、割引や契約年数との関係が複雑なケースが多いため、契約前にプラン内容をしっかり確認しましょう。

      テレワークする際の3つの注意点

      ここでは、テレワークを行う際の3つの注意点を紹介します。

      1. Wi-Fiルーターの設置位置に気を配る

      Wi-Fiルーターの設置位置を工夫することで、通信状態が安定するケースがあります。

      テレワーク中の通信トラブルは、業務の妨げになるだけでなく、Web会議の参加者にも迷惑をかけてしまうおそれがあります。接続が不安定な状態が続く場合は、Wi-Fiルーターの設置場所を見直してみましょう。

      たとえば、パソコンの近くにルーターを設置し、壁や家具などの障害物をできるだけ避けることで、電波が通りやすくなります。また、電子レンジやコードレス電話など、電波干渉の原因となる機器から離すことも効果的です。

      通信環境を改善するためのルーター設置の工夫については、以下の記事も参考にしてみてください。

      関連記事:Wi-Fiルーターのおすすめな設置場所6選!ご自宅に快適なネット環境を作ろう

      2.セキュリティリスクへ備える

      テレワークでは、通信速度や安定性と同様に、セキュリティ対策も極めて重要です。

      自宅のネットワーク環境は、企業内のように厳重な保護が施されているわけではなく、多くの場合、個人所有のパソコンや回線を使って業務を行うことになります。そのため、情報漏洩や不正アクセスのリスクが高まる点に注意が必要です。

      セキュリティ対策として導入すべきは以下の3つです。

      • ウイルス対策ソフト
      • ファイアウォール機能を備えたセキュリティソフト
      • VPN(仮想プライベートネットワーク)

        中でもVPNを使えば、インターネット通信が暗号化され、第三者による盗聴や改ざんを防げます。企業が専用のVPN接続環境を整えていれば問題ないのですが、なければ個人でVPNサービスに契約する方法もあります。

        個人向けVPNは、月額数百円から利用可能です。機密性の高い業務に携わる人にとっては、心強いセキュリティ対策のひとつになります。

        ただし、業務でVPNを使用する場合は、必ず事前に所属企業と相談することが大切です。テレワークを安全に進めるためにも、企業と連携した上で、自宅のネットワーク環境を整えていきましょう。

        3.インターネットの利用が集中する時間をつかむ

        テレワークは、自分のペースで業務を組み立てられる点が大きな魅力です。しかし、夜間(21時〜25時頃)はインターネットの利用が集中しやすく、回線の種類によっては通信速度が大きく低下する場合があります。

        この時間帯は、動画視聴やオンラインゲームの利用が増えるため、クラウド作業やデータのアップロードなど、大量の通信を伴う業務はできるだけ日中に済ませるのが理想です。業務の優先順位と時間帯の特性を踏まえてスケジュールを調整することで、よりストレスの少ない働き方を実現できます。

        なお、混雑の影響を受けにくい環境を整えたい場合は、回線品質が安定している「光回線」の導入が有効です。

        急にテレワークが必要になった場合には「イツキ光」がおすすめ

        「イツキ光」はNTT東日本・西日本のフレッツ光回線を利用しており、全国の広いエリアで安定した通信環境を提供しています。通信品質が高く、テレワークにも適した光回線サービスです。

        大きな特徴は即日開通オプションがある点です。申し込み当日に工事を実施でき、すぐにインターネットを使い始めることが可能です。急ぎでテレワークの環境を整えたい方には有力な選択肢となり得ます。

        さらに、新規契約者には10,000円のキャッシュバックや、月額料金が440円割引になる「ずっ得キャンペーン」などの特典もあり、スピードとコスパを重視する人におすすめの光回線です。

        最大速度 1ギガ
        住宅タイプ 戸建て マンション
        回線タイプ NTT回線
        提供エリア フレッツ光回線の提供エリア
        開通までの期間 オプション適用で即日開通も可能
        月額料金(税込) 5,720円/月 (ずっ得キャンペーン適用で5,380円/月) 4,620円/月 (ずっ得キャンペーン適用で4,180円/月)
        初期費用(税込) 4,378円
        工事費(税込) 22,000円 (無派遣工事 3,300円、転用・事業者変更 0円)
        スマホ割 なし
        契約期間 3年
        解約料金 更新月以外の解約については月額利用相当額
        IPv6対応
        無料ルーター レンタル
        サポート体制 電話サポート
        キャンペーン 10,000円キャッシュバック ずっ得キャンペーン
        公式サイト イツキ光

        まとめ

        テレワーク用のネット環境を整えるには、まず光回線・ホームルーター・モバイルルーターの中から、自分に合った回線タイプを選ぶことが第一歩です。以下に選び方をまとめました。

        回線タイプ 向いている人の特徴
        モバイルルーター
        • すぐにネットを使いたい人
        • 引越しや単身赴任が多い人
        • 外出先でも作業したい人
        • 持ち運べるネット環境が必要な人
        • Web会議の頻度が少ない人
        • 大容量ファイルのやり取りが少ない人
        ホームルーター
        • 工事なしですぐ使いたい人
        • 引越しや単身赴任が多い人
        • Web会議の頻度が少ない人
        • 大容量ファイルのやり取りが少ない人
        光回線
        • 引っ越しの予定が当面ない人
        • 安定したネット環境を整えたい人
        • 容量を気にせず使いたい人
        • 家族とネットを共有する人
        • Web会議の頻度が多い人

        通信の安定性や利用シーンに合わせて回線タイプを選んだあとは、通信速度・費用面の観点から各事業者のサービスを比較検討し、自身に合ったものを選んでみましょう。