光回線・Wi-Fi・通信機器の情報サイト|くらしのネットナビ » Wi-Fi » Wi-Fi 6とはどんなもの?利用する5つのメリットを徹底解説 Wi-Fi 6とはどんなもの?利用する5つのメリットを徹底解説 2025/05/14 Wi-Fi #wi-fi 目次 Toggle Wi-Fi 6とは2019年に登場した最新の規格拡張版の「Wi-Fi 6E」とは?Wi-Fi 6はどんな人に向いている?Wi-Fi 6を使う5つのメリット1.通信速度がWi-Fi 5の1.4倍2.混雑に強い3.接続デバイスの電力消費が抑えられる4.セキュリティが強化される5.周波数帯が自動で切り替わるWi-Fi 6を使う3つの注意点1.Wi-Fi 6に対応したWi-Fiルーターとデバイスが必要2.Wi-Fi 6の通信速度を引き出せるLANケーブルを推奨3.インターネット回線はIPv6対応サービスを選ぶWi-Fi 6の導入が自分の環境に適しているか検討してみましょう 近年、スマートスピーカーやIoT家電の普及により、家庭内でインターネットに接続するデバイスが増えています。また、高画質な8K動画のストリーミングやオンラインゲームの需要も高まっており、通信速度と安定性がこれまで以上に求められています。2019年に登場したWi-Fi 6は、これらの需要に対応できる高い安定性を備えたWi-Fi規格です。しかし、Wi-Fi 6を導入すると具体的に何が変わるのかわからない方も多いのではないでしょうか?そこで本記事では、Wi-Fi 6を導入するメリットと注意点を詳しく解説し、どのような人に適しているのかを紹介します。Wi-Fi 6の導入を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。 IPv6対応のイツキ光なら、Wi-Fi 6のポテンシャルを最大限に活かせる! 今すぐ詳細をチェック Wi-Fi 6とは2019年に登場した最新の規格 Wi-Fi 6は、2019年に登場したWi-Fi規格で、高速通信と安定性の向上が特徴です。Wi-Fiの規格は従来、「IEEE 802.11○」と表記されていましたが、一般のユーザーには分かりにくいため、Wi-Fi 4以降は「Wi-Fi ○」という名称が導入されました。以下に、Wi-Fiの各世代とその特徴をまとめた表を示します。 世代名称規格名最大通信速度周波数第6世代拡張版 (2022年)Wi-Fi 6EIEEE 802.11ax9.6Gbps2.4GHz帯/5GHz帯/6GHz帯第6世代 (2019年)Wi-Fi 6IEEE 802.11ax9.6Gbps2.4GHz帯/5GHz帯第5世代 (2013年)Wi-Fi 5IEEE 802.11ac6.9Gbps5GHz帯第4世代 (2009年)Wi-Fi 4IEEE 802.11n600Mbps2.4GHz帯/5GHz帯第3世代 (2003年)–IEEE 802.11g54Mbps2.4GHz帯第2世代 (1999年)–IEEE 802.11a54Mbps5GHz帯第2世代 (1999年)–IEEE 802.11b11Mbps2.4GHz帯第1世代 (1997年)–IEEE 802.112Mbps2.4GHz帯 このように、Wi-Fi 4以降はシンプルな名称が導入され、「Wi-Fi 5」はIEEE 802.11ac、「Wi-Fi 6」はIEEE 802.11axに対応しています。 拡張版の「Wi-Fi 6E」とは? Wi-Fi 6Eは、Wi-Fi 6の拡張版として2022年に日本で利用可能になりました。Wi-Fi 6の技術を継承しながら、新たに6GHz帯の周波数を活用できる点が特徴です。従来の2.4GHz帯や5GHz帯は、多くのデバイスが利用するため混雑しやすいという課題がありました。Wi-Fi 6Eでは6GHz帯を新たに活用できるようになったことで、帯域幅が広がり、大容量データをより高速に送信できます。また、6GHz帯は他の周波数帯と比べて干渉が少ないため、安定した通信が可能です。特に、オンラインゲームやオンラインミーティングでは低遅延の恩恵を受けやすく、より快適な通信環境を実現できます。複数のデバイスが同時に接続されても、通信品質を維持しやすいのが特徴です。 Wi-Fi 6はどんな人に向いている? そもそもWi-Fi 6「自分に必要なのか?」と感じるかもしれません。具体的には、以下のような人にはWi-Fi 6がおすすめです。オンラインゲームを快適にプレイしたい低遅延の通信環境が整い、ラグの少ないスムーズなゲームプレイが可能になる。4K・8Kの高画質動画を快適に視聴したい高速通信により、ストリーミングの読み込み時間が短縮され、途切れることなく視聴できる。クラウド作業や動画編集をストレスなく行いたい大容量データのやり取りがスムーズになり、作業効率が向上する。スマート家電やネット接続機能を持つデバイスを多く使う家庭スマートスピーカー、ネット対応テレビ、監視カメラ、エアコン、ロボット掃除機など、Wi-Fiを利用する家電やデバイスが増えている家庭でも、安定した通信を維持できる。家族や複数人がWi-Fiを利用する環境多くの端末が同時に接続されても、通信速度が落ちにくい。ルーターの買い替えやインターネット環境を見直したい 将来的に高速で安定した通信が必要になる可能性があるため、Wi-Fi 6の導入は長期的なメリットをもたらす。Wi-Fi 6は、快適なインターネット環境を求める多くの人に適した規格です。オンラインゲームや動画視聴のような通信速度が求められる用途だけでなく、スマート家電やネットワーク対応デバイスが増えている家庭、複数人が同時にWi-Fiを利用する環境でも安定した通信を実現します。インターネット環境をより良くしたいと考えているなら、Wi-Fi 6の導入を検討してみるとよいでしょう。 Wi-Fi 6を使う5つのメリット ここでは、Wi-Fi 6を使う5つのメリットを紹介します。 1.通信速度がWi-Fi 5の1.4倍 Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)は、Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac)と比較して約1.4倍の高速通信が可能です。通信速度が向上したことで、8Kや4Kの高解像度映像をスムーズに再生でき、動画視聴やオンラインゲームの遅延も大幅に軽減されます。また、テレビ会議やウェビナーの品質向上にも貢献し、快適なビジネス環境をサポートしてくれます。なお、拡張版の「Wi-Fi 6E」では新たに6GHz帯が利用可能ですが、理論上の最大通信速度(9.6Gbps)はWi-Fi 6と変わりません。 2.混雑に強い 近年、スマートフォンやパソコンだけでなく、スマートスピーカーやゲーム機、ネット対応テレビ、スマート家電など、Wi-Fiに接続するデバイスが増えています。接続台数が増えると通信の順番待ちが生じやすく、速度の低下や接続の不安定さにつながるケースも少なくありません。その点、Wi-Fi 6では「直交周波数分割多元接続(OFDMA)」という技術により、Wi-Fiルーターが複数の端末と同時に通信でき、通信の遅延や不安定さが抑えられます。そのため、多数のデバイスが接続される環境でも安定した通信が可能です。さらに、Wi-Fi 6Eでは6GHz帯の周波数が利用可能になり、従来の2.4GHzや5GHz帯よりも混雑の影響を受けにくくなりました。これにより、他のデバイスとの電波干渉が少なく、より安定した通信を維持しやすくなります。 3.接続デバイスの電力消費が抑えられる Wi-Fi 6では「TWT(Target Wake Time)」という技術が採用されており、接続デバイスの電力消費を抑えられます。TWTは、Wi-Fiルーターと端末の通信タイミングを最適化し、必要がないときにデバイスの通信機能をスリープ状態に移行させる技術です。これにより、スマホやノートパソコンのバッテリー消費を抑え、充電の頻度を減らすことができます。ただし、接続するデバイス側もTWTに対応していることが条件となります。 4.セキュリティが強化される Wi-Fi 6では、新しいセキュリティ規格「WPA3(Wi-Fi CERTIFIED WPA3)」が標準搭載されています。WPA3は、従来のWPA2よりも強固な暗号化技術を採用し、安全性を大幅に向上させています。大きな特徴として、SAE(Simultaneous Authentication of Equals)という同時認証技術により、パスワードを盗み取る「オフライン辞書攻撃」からの保護が強化されました。またセッションごとに異なる暗号鍵を生成する「前方秘匿性」が導入されており、過去の通信データが解読されるリスクを低減できます。Wi-Fi 6の導入により自宅ネットワークのセキュリティが向上し、より安全にインターネットを利用できます。 5.周波数帯が自動で切り替わる Wi-Fi 6では、2.4GHz帯と5GHz帯の両方で高速通信が可能です。ルーターの「バンドステアリング」機能を活用すれば、電波状況に応じて自動的に最適な周波数へ切り替わります。2.4GHz帯は遠くまで届きやすく、障害物に強いですが、他のデバイスとの干渉を受けやすい特性があります。一方、5GHz帯は混信が少なく高速通信が可能ですが、障害物の影響を受けやすいという特徴があります。Wi-Fi 6対応のルーターとデバイスを使用すれば、環境に応じて自動的に最適な周波数へ切り替わり、安定した通信を維持できます。 Wi-Fi 6を使う3つの注意点 この章では、Wi-Fi 6を導入する際の注意点を3つ紹介します。 1.Wi-Fi 6に対応したWi-Fiルーターとデバイスが必要 従来のWi-Fi 5対応ルーターでは、Wi-Fi 6のメリットを活かせません。そのため、高速通信や安定した接続を求める場合は、Wi-Fi 6対応のルーターへの買い替えが必要です。また、パソコンやスマートフォンなどの接続デバイスもWi-Fi 6に対応していることが欠かせません。Wi-Fi 6対応ルーターはWi-Fi 5以前のデバイスも接続できますが、速度や安定性は従来の規格に制限されます。接続するデバイスのWi-Fi 6への対応状況も確認するとよいでしょう。Wi-Fi 6のWi-Fiルーターや対応デバイスをそろえる際に初期費用がかかるため、Wi-Fi 6が自分のネット環境に必要か検討することが推奨されます。 2.Wi-Fi 6の通信速度を引き出せるLANケーブルを推奨 Wi-Fi 6の性能を最大限に発揮するためには、LANケーブルの規格にも注意が必要です。LANケーブルにはさまざまな規格があり、最新のものほど高速通信に適しています。LANケーブルの歴代の規格について、以下の表にまとめておりますので参考にしてください。 規格名最大通信速度伝送帯域CAT840Gbps2000MHzCAT7A10Gbps1000MhzCAT7600MHzCAT6A500MHzCAT61Gbps250MHzCAT5e100MHzCAT5100Mbps 最大通信速度は、ネットワーク機器や通信環境に左右されますが、Wi-Fi 6の高速通信を活かすには「CAT6A」以上のLANケーブルが推奨されます。CAT5やCAT5eのケーブルでは伝送速度が制限されるため、ルーターとモデムを接続する際には適切な規格のケーブルを使用することが重要です。LANケーブルの規格は、多くの場合ケーブル本体に印字されています。Wi-Fi 6を導入する際は、手持ちのケーブルの規格を確認し、必要に応じて買い替えを検討するとよいでしょう。通信の安定性を向上させるためにも、適切なLANケーブルの使用をおすすめします。 3.インターネット回線はIPv6対応サービスを選ぶ Wi-Fi 6を導入しても、インターネット回線が従来のIPv4(PPPoE接続)のままだと、通信速度の向上が十分に発揮されない可能性があります。PPPoE方式では、プロバイダの認証プロセスが混雑時のボトルネックになり、回線速度が低下しやすくなります。より安定した高速通信を求める場合は、IPv6(IPoE接続)対応のサービスを契約するのがおすすめです。IPv6 IPoE接続は、従来のPPPoE方式とは異なり、プロバイダの認証を経由しないため、混雑の影響を受けにくく、快適な通信が可能になります。Wi-Fi 6とIPv6のメリットを最大限に活かすには、プロバイダがIPv6 IPoEに対応していること、使用するルーターがIPv6 IPoE接続に対応していることが重要です。さらに、アクセスするサイトやサービスもIPv6に対応していると、より安定した高速通信が実現できます。Wi-Fi環境の最適化を目指す場合は、IPv6対応の回線への移行を検討するとよいでしょう。 IPv6 IPoE対応の光回線「イツキ光」なら、高速・安定のインターネットを実現! イツキ光の詳細を見る Wi-Fi 6の導入が自分の環境に適しているか検討してみましょう Wi-Fi 6は高速通信と安定した接続を実現し、多数のデバイスを同時に利用する環境に適したWi-Fi規格です。特に通信速度の向上や混雑時の安定性、セキュリティの向上など、多くのメリットがあります。ただし、Wi-Fi 6の恩恵を十分に受けるには、対応ルーターの導入や適切なLANケーブルの選択、IPv6対応のインターネット回線を利用することが必要です。これには初期費用がかかります。そのため、Wi-Fi 6が必要か見極めることが重要です。以下のような人にはWi-Fi 6の導入が適しています。オンラインゲームを快適にプレイしたい人4K・8Kの高画質動画を快適に視聴したい人クラウド作業や動画編集をストレスなく行いたい人スマート家電やネット接続機能を持つデバイスを多く使う家庭家族や複数人がWi-Fiを利用する環境ルーターの買い替えやインターネット環境を見直したい人Wi-Fi 6の導入を検討し、より快適なインターネット環境を実現するとよいでしょう。 関連記事 フリーWi-Fiが危険と言われる理由は?安全に使うための6つのポイントを紹介 2025/05/14 Wi-Fi #wi-fi Wi-Fiルーターのおすすめな設置場所6選!ご自宅に快適なネット環境を作ろう 2025/05/14 Wi-Fi #wi-fi Wi-Fiがつながらないのは何が原因?11の対処法を紹介 2025/05/14 Wi-Fi #wi-fi 人気記事 カテゴリー 光回線 Wi-Fi タグ 光回線wi-fi通信速度