フリーWi-Fiが危険と言われる理由は?安全に使うための6つのポイントを紹介

2025/05/14 Wi-Fi

フリーWi-Fiは、外出先で手軽にインターネットを利用できる便利なサービスです。しかし、セキュリティリスクも伴うため、利用時には危険性を正しく理解し、安全に使う方法を押さえておく必要があります。

本記事では、フリーWi-Fiの危険性と安全に利用するための具体的な対策を解説します。ぜひ最後まで読み、リスクを回避しながら、安心してフリーWi-Fiを活用する方法を身につけましょう。

セキュリティが強化された光回線!安心してインターネットを利用できます

フリーWi-Fiは店舗や公共の場で提供されているネット接続サービス

フリーWi-Fiは、空港やホテル、ショッピングモールなどの公共の場で提供される無料のインターネット接続サービスです。スマホやパソコンを利用し、外出先でも手軽にインターネットを利用できます。

このサービスの大きな利点は、データ通信料を消費せずにインターネットを利用できる点です。特に、長時間の利用が必要な場合や海外旅行中には便利です。しかし、フリーWi-Fiにはセキュリティリスクが存在するため、安全に利用するための対策が不可欠です。

📶 セキュリティが強化された光回線「イツキ光」なら、安心してインターネットを利用できます!

フリーWi-Fiが危険と言われる理由

フリーWi-Fiは便利な一方で、通信の盗聴や不正アクセスといったリスクが伴います。

たとえば、SNSにログインしたり、オンラインショッピングで決済したりすると、ログイン情報やクレジットカード番号が盗まれる可能性があります。なりすましWi-Fiを悪用した攻撃では、入力した認証情報をそのまま抜き取られる危険もあります。

このようなリスクを回避するには、安全な接続方法を理解し、適切な対策を講じることが重要です。

危険性が高いフリーWi-Fiには3つの種類がある

リスクの高いとされるWi-Fiには大きく分けて3種類あるため、それぞれがどのような特徴を持つかを紹介します。

1.公衆無線Wi-Fi|暗号化されていないフリーWi-Fi

公衆無線Wi-Fiとは、公共の場で提供されるフリーWi-Fiのうち、暗号化されていないものを指します。スマートフォンのWi-Fi一覧で鍵マークが表示されないネットワークが該当します。

暗号化されていないWi-Fiでは、通信内容がそのまま送受信されるため、第三者に盗み見られるリスクがあります。SNSのダイレクトメッセージや閲覧履歴、ログイン情報などが傍受される可能性があり、個人情報の流出につながる恐れがあります。

公衆無線Wi-Fiは、必ずしも悪意を持って設置されたものではありません。しかし、通信の安全性は保証されていないため、暗号化されていないWi-Fiには接続しないのが賢明です。鍵マークが付いた安全なネットワークを利用し、リスクを回避しましょう。

2.野良Wi-Fi|提供者不明のフリーWi-Fi

野良Wi-Fiとは、自治体や企業が提供する正規のフリーWi-Fiとは異なり、提供者の身元が不明なWi-Fiを指します。ネットワーク名(SSID)が個人名であったり、管理者を特定しづらい文字列であったりするのが特徴です。

こうしたWi-Fiは管理者の意図が不明であり、セキュリティリスクが高くなります。管理者が意図せず開放したケースも存在しますが、一方で、悪意を持った攻撃者が意図的に設置し、利用者の個人情報を盗み取る目的で運営している場合もあります。

そのため、提供元が不明なWi-Fiは、情報漏洩のリスクを避けるために利用しないのが賢明です。フリーWi-Fiを利用する際は、信頼できる提供元であることを確認し、不審なネットワークへの接続は避けるようにしましょう。

3.なりすましWi-Fi|偽装された危険なフリーWi-Fi

なりすましWi-Fiは、正規のフリーWi-Fiと似た名称を用いてユーザーをだます悪質なネットワークです。野良Wi-Fiの一種ですが、意図的に情報を盗み取る目的で運営されている点が特徴といえます。

たとえば、市立病院が「CityHospital_Guest」というWi-Fiを提供している場合、攻撃者が「CityHospital-Free」や「CityHospital_WiFi」といった類似名のWi-Fiを設置するケースが考えられます。利用者は正規のWi-Fiと誤認しやすく、知らずに接続してしまう可能性があるでしょう。

さらに悪質なケースでは、正規のWi-Fiとまったく同じネットワーク名を使用し、より強力な電波を発信することで、ユーザーの接続を誘導する手口も存在します。

こうしたWi-Fiに誤って接続すると、入力したログイン情報や個人情報が盗まれる危険が高まります。特に、オンラインバンキングやSNSを利用する際に認証情報が抜き取られると、不正アクセスやアカウント乗っ取りのリスクが発生しかねません。

名称だけで判断せず、提供元の情報をしっかり確認し、不審なWi-Fiへの接続を回避することが重要です。

フリーWi-Fiを安全に利用するための対策6選

ここでは、フリーWi-Fiを安全に使うために意識したい対策を6種類紹介します。思わぬリスクを避けるために、ぜひ実践してみましょう。

1.外出時はWi-FiをOFFにする

外出時は、Wi-Fi機能をOFFにしておくと安全です。スマートフォンやタブレットのWi-Fi機能は、周囲のネットワークを常に探し続けているため、不要なWi-Fiに誤って接続するリスクがあります。意図せず危険なネットワークに接続してしまう可能性があるため、不要なWi-Fiへの接続を防ぐ対策が必要です。

特に、過去に接続したWi-Fiと同じSSID(ネットワーク名)を持つ「なりすましWi-Fi」に自動で接続されるリスクもあります。このような被害を防ぐためにも、Wi-Fiの自動接続をOFFにしておくのが有効です。

スマホには、ネットワークごとに自動接続を管理する機能が備わっています。Wi-Fi設定画面から自動接続の設定を変更できるため、セキュリティ対策として設定を見直すことをおすすめします。

外出時はWi-FiをOFFにするのが基本ですが、以前に利用したフリーWi-Fiの自動接続を解除しておくことも、二重の対策として効果的です。

2.フリーWi-Fiの提供者情報を確認する

フリーWi-Fiを利用する際は、提供者情報の事前確認が欠かせません。

提供元が不明なWi-Fiに接続すると、個人情報が盗まれたり、不正アクセスの被害を受けたりするリスクが高まります。怪しいネットワークへの接続を避けることが、セキュリティリスクを軽減するための基本です。

カフェやショッピングモールなどでWi-Fiを利用する場合は、施設の公式Webサイトや店内の掲示物で提供情報を確認しましょう。多くの施設では、SSID(Wi-Fiのネットワーク名)とパスワードを公式に案内しており、正規のWi-Fiを識別する手がかりになります。たとえばWebサイトや店内の掲示物で、フリーWi-Fiに関する情報を確認できます。

一方、提供元が明確でないWi-Fiへの接続は避けるのが賢明です。リスク回避のために接続を控えるのが安全です。

3.フリーWi-Fiの暗号化方式を確認する

暗号化方式が施されたフリーWi-Fiを利用することもリスクヘッジに欠かせません。暗号化されていないWi-Fiは、第三者に通信内容を傍受されるリスクが高いため、接続を避ける必要があります。

暗号化されているWi-Fiは、接続可能なネットワーク一覧にカギマークが表示されるのが特徴です。

なお、Wi-Fiの暗号化方式には「WEP」「WPA」「WPA2」「WPA3」の4種類があり、新しいものほどセキュリティが強化されています。特に「WEP」は古い暗号化方式で、簡単に解読される脆弱性があるため、使用されているWi-Fiには接続しない方が安全です。

スマートフォンでWi-Fiの暗号化方式を確認する方法はOSにより異なります。

Android|「Wi-Fi設定」から接続中のネットワークの名称をタップし詳細情報を開く。

iPhone|Wi-Fi設定画面で接続中のネットワーク横にある「iマーク」をタップする。

フリーWi-Fiを利用する際は、「WPA2」や「WPA3」を採用しているネットワークを選び、セキュリティリスクを最小限に抑えましょう。

4.VPN接続を利用する

VPN(仮想専用通信網)は、フリーWi-Fi利用時のセキュリティを強化する有効な手段です。

VPNを使用すると、インターネット上に仮想の専用回線が作られ、通信を暗号化するため、第三者による盗聴やデータの改ざんを防げます。

ただしVPNの提供元にはユーザーの通信情報が見えるため、信頼できるサービスを選ぶことが重要です。特に無料VPNの中には、利用者のデータを収集・販売するものもあるため、慎重に選択する必要があります。

スマートフォンにVPNアプリをインストールする際は、公式のアプリストアでダウンロード数が多く、評価点の安定したものを選びましょう。VPNアプリをインストールし、Wi-Fi接続前にVPNを起動する習慣をつけると、安全性を向上できます。

5.暗号化されたWebサイトのみを閲覧するようにする

フリーWi-Fiを利用する際は、アクセスするWebサイトの暗号化状況を確認することが重要です。暗号化されたWebサイトであれば、通信内容の盗み見や改ざんのリスクを抑えられます。

見分け方として、URLが「https://」で始まるサイトは、データの送受信が暗号化されており、安全性が確保されています。一方、「http://」で始まるサイトは通信が暗号化されていないため、第三者によるデータの盗み見のリスクが高いため、避けるのが賢明です。

しかし、「https://」のサイトでも必ずしも安全とは限りません。

フィッシング詐欺サイトでも暗号化が施されている場合があるため、サイトの運営元を確認し、信頼性を見極めることが重要です。ログイン情報やクレジットカード情報を入力する際は、URLの正当性を確認し、不審なサイトへのアクセスを避けるようにしましょう。

6.個人情報の入力は避ける

フリーWi-Fiを利用する際は、個人情報の入力をできる限り避けましょう。

たとえば、オンライン決済を通じてクレジットカード情報が盗まれる恐れがあります。また、SNSや業務用アカウントが乗っ取られると、不正アクセスや情報漏洩が発生し、被害が拡大する可能性があります。

オンライン決済やログインはリスクが高いため、フリーWi-Fiでは控えましょう。やむを得ず決済やログインを行う場合は、スマートフォンの携帯回線(4G/5G)を利用するのが安全です。

通信の安全性を重視するなら、高速で安定した「イツキ光」の回線がおすすめ!

フリーWi-Fiの利用に伴う被害を早期発見するためのポイント

フリーWi-Fiの利用に伴うリスクには、無視できないものがあります。ここでは、もし被害を受けたときに早期発見するためのポイントを紹介します。

覚えのないログイン履歴をチェック

フリーWi-Fiを利用した後は、アカウントが不正アクセスされていないか確認することが重要です。特に、SNSやオンラインバンキングのアカウントが乗っ取られると、スパム投稿や不正送金の被害が発生する恐れがあります。これを防ぐためにも、ログイン履歴の確認を習慣化しましょう。

まずGoogleやSNS、オンラインバンキングなどで、身に覚えのないログイン履歴がないかチェックします。多くのサービスには、ログイン履歴を確認できる画面が備わっています。これにより、ログインした時間、デバイス、位置情報などを確認できます。

特に、海外や見覚えのない端末からのアクセス履歴がある場合は、不正ログインの可能性が高いため注意が必要です。

ログイン履歴の確認方法はサービスによって異なりますが、多くの場合、Googleで「サービス名 ログイン履歴」と検索すると確認できます。その他にも、SNSで身に覚えのない投稿があったり、メールアカウントに「不審なログイン通知」が届いたりしていないかを確認することも、不正アクセスに気づく手がかりになります。

もし不審なログインを発見した場合は、即座にパスワードを変更し二段階認証(2FA)を設定しましょう。ログイン履歴は定期的に確認するのが望ましいですが、特にフリーWi-Fiを利用した後はチェックする習慣をつけましょう。

覚えのない決済のチェック

フリーWi-Fiを利用した後は、クレジットカードや銀行口座の決済履歴をしっかり確認しましょう。なりすましWi-Fiやフィッシングサイトを経由してクレジットカード情報が盗まれるリスクがあるため、早期に異常を発見することが重要です。

たとえば、海外サイトでの少額決済や、身に覚えのないサブスクリプションサービスの支払いが発生していないかをチェックしましょう。また、キャリア決済やQRコード決済で不正な請求が発生するケースもあります。これらの履歴は、クレジットカードや銀行の明細には表示されない場合があるため、それぞれの決済アプリや公式サイトで確認することが大切です。

これらを防ぐために、決済履歴を定期的に確認し、小さな不審な取引でも見逃さないようにしましょう。

万が一、不正な決済が見つかった場合は、すぐにカード会社や銀行、決済サービスに連絡し、支払いの停止やアカウントの保護手続きを行いましょう。また、二段階認証(2FA)をSMSではなく認証アプリに変更することで、アカウントの乗っ取りリスクを軽減できます。

フリーWi-Fiを利用する際は、アカウントのセキュリティ対策だけでなく、決済情報の管理も徹底し、被害を未然に防ぎましょう。

フリーWi-Fiを安全に使う知識を身につけよう

フリーWi-Fiは便利な一方で、個人情報の漏洩や不正アクセスのリスクも伴います。しかし、適切な対策を講じることで、安全に利用することが可能です。ログイン情報や決済データの入力を避け、暗号化されていないWebサイトの閲覧を控えることで、リスクを軽減できます。

また、フリーWi-Fiを頻繁に利用する場合は、VPNの活用や二段階認証の設定を行うことで、より安全な環境を整えられます。本記事で紹介したポイントを意識し、安心してフリーWi-Fiを活用しましょう。