光回線のセキュリティ対策、見落としていませんか?6つの重要ポイント

2025/07/29 光回線

セキュリティの甘さが原因で、自宅やオフィスのネットワークが不正アクセスやウイルスの侵入にさらされるケースも少なくありません。

場合によっては、被害は個人情報流出回線の不正利用にまで及びます。とくに光回線のように常時接続が前提の環境では、Wi-Fiルーターの設定やデバイス側のセキュリティ対策が不十分だと、知らぬ間にリスクを抱えることになります。

本記事では、光回線を利用するうえで注意すべきセキュリティ上の脅威と、その対策を体系的に整理しました。安心してインターネットを活用するために、見落としがちなポイントをしっかり確認していきましょう。

光回線にセキュリティ対策が必要な理由

光回線は高速で安定した通信を実現するインターネットインフラですが、「速い」=「安全」というわけではありません。実際には、悪意ある第三者による不正アクセスやウイルス感染など、さまざまなリスクが存在します。

総務省の発表した「令和元年通信利用動向調査」によれば、企業の97.8%がセキュリティ対策を講じていたにもかかわらず、過去1年間に55.2%が何らかの被害を受けたというデータもあります。もちろん一般家庭でも、油断できないリスクが潜んでいることを示しています。

光回線を利用する上で重要なのは「接続環境」にセキュリティ対策を施すことです。Wi-Fiルーターの設定が甘ければ通信内容が外部に漏れる恐れがあり、ウイルス対策ソフトを導入していないパソコンやスマートフォンでは、マルウェアの侵入リスクも高まります。

つまり、光回線そのものよりも「光回線を介してやり取りされるデータの通り道」にこそ、セキュリティ対策が必要なのです。Wi-Fiルーターの暗号化設定はもちろん、信頼できるセキュリティソフトの導入や、プロバイダのサービス内容の見直しなど、多方面からの対策が求められます。

※ マルウェア:ユーザーにとって不利益をもたらす、悪意のあるプログラムの総称

光回線のセキュリティが不十分な場合に起こりうる4つのリスク

光回線を利用するうえでセキュリティ対策を怠ると、以下のようなリスクにさらされるおそれがあります。主なリスクは次の4つです。

  • 第三者に不正アクセスされる
  • 通信内容が傍受・改ざんされる
  • 接続デバイスのデータが盗まれる
  • 回線を不正利用される

それぞれのリスクについて、具体的な例を交えて解説します。

1. 第三者に不正アクセスされるリスク

セキュリティ設定の不備があると、自宅やオフィスのネットワークに外部から第三者が侵入するおそれがあります。

とくに初期パスワードのままルーターを使用していたり、やりとりするデータの暗号化が無効になっていたりすると、ネットワーク自体が無防備な状態になり、近隣からでも不正に接続される可能性が高まってしまうわけです。

不正アクセスされると、接続しているパソコンやスマートフォンが外部から操作されたり、内部の情報が抜き取られたりする恐れがあります。

2. 通信内容が傍受・改ざんされるリスク

サイトへのログイン情報やクレジットカード情報は、外部に漏れないよう暗号化した状態で通信されることが重要です。

しかし、暗号化されていない通信を使用している場合、個人データが第三者へと盗み見られる危険性があります。

さらに攻撃が高度になると、送信中のデータを改ざんされることもあります。たとえばオンラインショッピングやネットバンキングの画面が偽のページに書き換えられ、不正送金へ誘導されるといった深刻な被害も発生しています。

3. 接続デバイスのデータが盗まれるリスク

セキュリティが不十分なネットワークにデバイスを接続すると、保存されている写真・書類・アカウント情報などが外部から抜き取られるリスクがあります。

とくに、ウイルスに感染した端末がネットワーク内に存在すると、他のデバイスにも被害が広がる可能性があります。業務用パソコンであれば、顧客情報や機密資料が流出し、取引先との信頼を損なったり、損害賠償につながったりするおそれもあります。

感染が疑われる場合には、すぐにデバイスのネット接続を中断し、ウイルス駆除ソフトを使用したり、初期化を検討したりしましょう。

4. 回線を不正利用されるリスク

回線が乗っ取られると、あなたの契約しているインターネット回線を第三者が勝手に使用することになりかねません。これだけなら通信速度の低下などで済む場合もありますが、悪質なケースでは、その回線を使って違法なサイトへのアクセスやスパム送信、犯罪行為が行われることもあります。

発信元として記録に残るのは契約者の回線情報であるため、まったく身に覚えがなくても責任を問われるリスクがあります。これは企業にとっても重大なリスクとなり得るため、回線の利用状況を把握し、異常があれば早急に対処できる環境づくりが求められます。

たとえば、メール以外に電話対応も設けているなど、カスタマーサポートが充実している光回線事業者と契約すると、トラブル時の対処がスムーズです。

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光回線のセキュリティを高めるための6つのポイント

光回線を安全に利用するためには、セキュリティ対策にも意識を向けることが大切です。以下の6つの対策を実践することで、家庭のネットワーク環境をより安全に保つことができます。

  • ルーターのセキュリティ規格を確認する
  • 管理パスワードとSSIDを強化する
  • ファームウェアを常に最新に保つ
  • 接続デバイスの管理を徹底する
  • 端末側にもセキュリティ対策を行う
  • セキュリティ機能が充実したプロバイダを選ぶ

それでは、各対策について詳しく見ていきましょう。

1.ルーターのセキュリティー規格を確認する

ネット回線の安全性は、使用しているルーターのセキュリティ規格に大きく左右されます。セキュリティ規格とは【認証方式】と【暗号化方式】を組み合わせたもので、バージョンによって安全性に大きな差があります。

以下は、代表的な無線LANのセキュリティ規格とその特徴です。

セキュリティ規格 認証方式 暗号化方式 備考
WEP 共有キー WEP 非常に脆弱。使用非推奨。
WPA(TKIP) PSK TKIP 古く、セキュリティに難あり。
WPA2-PSK(AES) PSK AES 現在も広く使われる安全な方式。
WPA3-SAE SAE AES 現在最も安全性が高い方式。

自宅のパソコンでも、現在使用中のセキュリティ規格は以下の方法で確認できます。

【Windowsの場合】
「設定」→「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」→「ハードウェアのプロパティー」を開くと、使用中のセキュリティー規格が表示されます。

【Macの場合】
「このMacについて」→「システムレポート」→「Wi-Fi」に進むと、現在のセキュリティー規格を確認できます。

また認証方式や暗号方式といった用語も、セキュリティ対策を考えるうえで重要なため解説します。

暗号化方式とは

暗号化方式とは、通信中のデータを第三者に読み取られないようにするための技術です。

暗号化方式 特徴
WEP 初期の方式。現在は数秒で破られるほど脆弱。
TKIP WEPの改良版だが、AESに比べて安全性が低いため非推奨。
AES 現在の主流。通信中も鍵が更新されるため、安全性が非常に高い。

認証方式とは

認証方式とは、Wi-Fiに接続しようとするユーザーが正当な利用者かどうかを確認する仕組みです。使用される認証方式によって、ネットワークのセキュリティレベルが大きく変わります。

認証方式主な対応規格特徴
共有キー(Shared Key)WEPあらかじめ設定したパスワードで認証。セキュリティが極めて脆弱で、現在は使用非推奨。
PSK(Pre-Shared Key)WPA/WPA2-Personalルーターと端末で共通のパスワードを用いて認証。家庭用や小規模オフィスで広く普及。パスワードが漏洩すると危険。
SAE(Simultaneous Authentication of Equals)WPA3-PersonalWPA3で採用。利用者間で毎回異なる鍵を生成し、辞書攻撃などに強い。PSKの弱点を補完した次世代方式。
IEEE 802.1XWPA2/WPA3-EnterpriseRADIUSサーバーによる認証。企業・大学などで利用される高度な方式。ユーザーごとのアクセス制御が可能。

2. 管理パスワードとSSIDを強化する

光回線を利用するうえで、ルーターを初期設定のまま使い続けることは大きなリスクにつながります。とくに注意が必要なのは「管理パスワード」と「SSID(ネットワーク名)」の設定です。

管理パスワードを変更する

ルーターの設定画面にアクセスするための管理用IDやパスワードは、初期設定ではメーカーごとに共通しているケースが多いため、外部から非常に狙われやすい状態です。

設置後すぐに、英字・数字・記号を組み合わせた強力なパスワードへ変更しましょう。なお管理用パスワードはWi-Fi接続用のパスワードとは異なり、ルーター本体の制御に関わるため、万が一漏洩するとすべての設定が書き換えられる可能性があります。

SSIDと暗号化キーを見直す

Wi-FiのSSID(ネットワーク名)は、推測されにくい名称へ変更することが重要です。

個人名や会社名、部署名などが含まれる分かりやすい名称では、悪意のある第三者の標的になる恐れがあります。

加えて、Wi-Fi接続に使う暗号化キー(パスワード)も、英字・数字・記号を組み合わせた複雑なものに設定しましょう。単純な文字列や意味のある単語をパスワードにするのは避けるべきです。

SSIDを非表示にする「ステルス機能」を備えたルーターもありますが、ステルス設定だけではセキュリティ効果は限定的です。SSIDやパスワードの変更と合わせてステルス設定を取り入れると一層効果的です。

3. ルーターのファームウェアが最新バージョンか確認する

ルーターに搭載されているファームウェアは、機器を制御するための基本プログラムであり、セキュリティ強化や不具合の修正のために定期的な更新が必要です。古いファームウェアのまま使用していると、既知の脆弱性を悪用される恐れがあります。

更新通知が届いた場合は、メーカーの案内に従って速やかにアップデートしましょう。一般的な更新手順は以下のとおりです。

  • 製品名を確認する
  • メーカー公式サイトから最新ファームウェアをダウンロードする
  • 管理画面にアクセスし、アップデートを実行する

最近では、自動でファームウェアを更新できる機種も増えており、更新漏れによるリスクを大幅に軽減できます。手動更新が手間に感じる場合は、自動更新機能つきのルーターへの買い替えも検討するとよいでしょう。

4. 接続デバイスの把握をしておく

家庭内ネットワークの安全性を保つためには、どのデバイスがルーターに接続されているかを常に把握することが重要です。意図しないデバイスの接続に気づかず放置すると、不正アクセスや情報漏洩のリスクにつながる恐れがあります。

ルーターの管理画面にアクセスすることで、現在接続されている機器の一覧を確認できます。自分や家族が使用しているもの以外に見覚えのないデバイスがある場合は注意が必要です。

不正な接続が疑われる場合は、次のような対策を速やかに行いましょう。

  • 該当デバイスの接続を遮断する
  • Wi-Fiパスワードを変更する
  • ルーターのファームウェアを再確認・更新する

このように、日常的な接続状況のチェックは、ネットワークの安全運用に欠かせないセキュリティ対策のひとつです。

5. デバイス側にもセキュリティ対策を行う

ルーターや回線のセキュリティを整えていても、接続するデバイスが無防備であれば、安全性は保てません。インターネットを利用するパソコンやスマートフォンにも、適切なセキュリティ対策を施すことが重要です。

ウイルス感染やマルウェアの侵入を防ぐため、信頼性の高いセキュリティソフトの導入を推奨します。とくに以下の機能が含まれているものを選ぶと安心です。

  • リアルタイムウイルススキャン
  • フィッシングサイトのブロック
  • パスワード管理・保護
  • ファイアウォール機能

WindowsやmacOSには標準の保護機能もありますが、補助的な意味合いにとどまるため、市販のソフトと併用するのが理想です。

6. セキュリティ対策を重視してプロバイダを選ぶ

光回線のセキュリティを高めるうえで、契約するプロバイダの選定も重要なポイントです。提供されるセキュリティ機能の内容やサポート体制はプロバイダごとに異なり、それによって回線自体が被害を受けるリスクにも差が生じます。

たとえば、以下のような点を事前に確認しておきましょう。

①固定IPサービスの有無
特定のIPアドレスのみ接続を許可する設定が可能となり、不正アクセス対策として有効です。

②サポート体制の充実度
セキュリティ上のトラブルが起きたとき、迅速かつ的確に対応してもらえる体制があると安心です。

これらの要素を総合的に比較し、信頼性の高いプロバイダを選ぶことで、ネットワークの安全性を高められます。

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まとめ

光回線の通信自体は高速かつ安定していますが、セキュリティ対策なしに安全性が担保されるわけではありません。

たとえばWi-Fiルーターを初期設定のまま使っていたり、デバイス側にセキュリティソフトを入れていなかったりすると、不正アクセスや情報漏洩といった被害の原因になります。

ネット環境を守るためには「接続機器の設定見直し」「暗号化設定の強化」など複数の対策が欠かせません。万が一の時のためにカスタマーサポートの整った、光回線業者・プロバイダーを選ぶのも大変おすすめです。

通信の便利さと安心を両立させるために、今一度、身の回りのネット環境を点検してみましょう。