二拠点生活で選ぶべきネット回線|光回線とモバイルWi-Fiの併用がおすすめな理由

2025/10/20 光回線Wi-Fi

自宅以外に別荘や実家、転勤先など複数の拠点を行き来する「二拠点生活」「多拠点生活」。どの場所にいても安定したインターネットを使えるようにしておきたいですよね。しかし、拠点ごとにどの回線を導入すべきか悩むケースは少なくありません。

そこで本記事では、二拠点生活で選べるネット回線の種類や特徴、注意点など整理し、さらに快適なネット環境をつくるためのおすすめの方法を紹介します。これから多拠点生活を始める方や、拠点のネット環境を見直したい方は、ぜひ参考にしてください。

二拠点生活におすすめなネット回線の種類3選

住居にネット環境を築く選択肢はいくつもあり、どれを選べば良いか迷ってしまう人は少なくありません。現在主流になっているインターネット回線は以下の3つです。

  • モバイルルーター
  • ホームルーター
  • 光回線

ここでは、それぞれの特徴を見ていきましょう。

1. モバイルルーター

モバイルルーターは、スマートフォンと同じようにモバイル回線を利用して通信する小型のルーターです。持ち運びでき、拠点をまたいで使える柔軟さが最大の魅力です。

モバイルルーターが1台あれば「平日は都市部の自宅、週末は実家や別荘で過ごす」といった生活で、どちらの拠点でもインターネットを利用できます。加えて旅行や出張など、一時的な滞在先でもすぐに接続できるのも利点です。

ただ、通信の安定性は周囲の電波状況に左右されやすく、オンライン会議や高画質な動画視聴などでは不安定さを感じることがあります。また、多くのプランには通信量に上限があり、一定のデータ使用量を超えると速度制限がかかってしまうことも。

仕事で頻繁にデータをやり取りする人や、家族で同時にネットを利用する場合は、容量不足になる可能性があります。

2. ホームルーター

ホームルーターは、モバイル回線を利用する据え置き型のルーターです。工事の必要はなく、コンセントに挿すだけでインターネットを使える手軽さがあり、短期滞在や転勤などで導入しやすい点が魅力です。

ただしホームルーターは、契約上「申し込み時に登録した住所でのみ利用できる」のが一般的です。使用場所を変更する場合には、都度、住所変更の届出が必要となります。この場合、他の拠点に持ち運んでホームルーターを使うことは原則できません。

移動先でも柔軟に利用したい場合は、モバイルルーターの方が現実的です。

また、モバイルルーターと同様、速度や安定性が次に紹介する光回線には劣ります。さらに、大容量通信を続けると速度制限の影響を受けやすく、動画配信やテレワークなどデータ消費の多いライフスタイルには不向きです。メイン回線として長期的に依存するのは難しいでしょう。

3. 光回線

光回線は、光ファイバーケーブルを利用してインターネット通信をおこなう回線のことです。モバイルルーターやホームルーターに比べて、通信速度と安定性に優れています。

さらに通信量に上限がなく、大容量ファイルの送受信や複数人での同時利用にも強いため、テレワークや動画視聴、オンラインゲームを利用する人にとって、快適性を強く感じられるのも光回線の特徴です。

ただし光ファイバーケーブルを室内に引き込むために工事が必要となり、開設までに申し込みから1〜2ヶ月ほどかかります。

一方、一度光回線を整備すれば長期間にわたり安定して使えるため「メイン拠点を支える基盤回線」として取り入れるのがおすすめです。

メイン拠点のネット環境を快適に

二拠点生活に光回線を導入する際の4つの注意点

これまでに説明したとおり、光回線は通信品質の高さから、メインの住まいに取り入れるのがオススメです。高速で安定していて、容量無制限。仕事にも娯楽にもストレスなく使えるのは光回線の大きな強みといえます。その反面、導入にあたって注意点がいくつかあるため、ここで解説します。

1.サービス提供エリア外の可能性がある

光回線は全国的に普及が進んでいますが、山間部や郊外、離島などではまだ提供エリア外のケースがあります。特に片田舎や別荘地などを拠点にする場合、「そもそも光回線が引けない」ということも珍しくありません。

そのため、事前に必ず公式サイトや電話で提供エリアを事業者へ確認し、利用可能かどうかを調べておくことが重要です。もし拠点がエリア外だった場合、別の光回線事業者を利用するか、代替手段としてモバイルルーターやホームルーターを検討する必要があります。

2. 開通工事が長期化する場合がある

光回線を導入するには開通工事が必要です。しかし、地方では都市部よりも工事完了までに時間がかかる傾向があります。電柱から宅内までの配線ルートを決めるために現地調査が必要となったり、工事が複数回に分かれたりするケースもあるからです。

そのため、申込みから実際に利用できるまで1〜2ヶ月以上かかるケースも珍しくありません。二拠点生活を始めるにあたり「すぐにネットを使いたい」という場合は、工事が完了するまでモバイルWi-Fiを一時的に利用するといった対策を考えておくと安心です。

3. 契約条件や解約条件に注意する

光回線は多くが2〜3年契約で、更新月以外の解約には違約金が発生するのが一般的です。二拠点生活では「拠点をいつまで使うのか分からない」というケースも多いため、2年もしくは3年など、契約期間の縛りについては注意すべきポイントです。合わせて違約金がいくらになるのかも確認しておくと安心でしょう。

さらにライフステージの変化によって、光回線を利用する拠点を移す必要性が生じるケースもあります。そうした場合に備え「移転手続き」に対応しているかどうかを確認しておくと万全です。

移転が可能なサービスであれば、新しい住所でも契約を引き継げる可能性があります。もちろん引き継ぎであっても、工事費や手数料がかかる場合もありますが、新規で工事するより費用を抑えられる場合があるため、おさえておきましょう。

4.コストがかさみやすい

光回線は安定性や速度に優れていますが、拠点ごとに導入すると毎月の料金が倍増し、初期費用も重なってしまいます。例えば自宅と別荘の両方に光回線を契約すれば、毎月の通信費が1万円を超えることも珍しくありません。

経済的な方法として生活の中心となる拠点だけに光回線を導入し、その他の拠点はモバイルルーターやホームルーターでおぎなうというスタイルも取れます。

  • 自宅は光回線(5,000円前後/月)
  • 別宅はモバイルルーター(3,500円前後/月)

上記のようにすると、月8,500円程度に通信費を抑えられるため、光回線だけにこだわらず、幅広い方法を検討してみるとよいでしょう。

二拠点生活でおすすめなのは光回線+モバイルWi-Fiの併用

二拠点生活を快適に送るためには、光回線をメインに据え、外出先や別宅ではモバイルWi-Fiを併用する方法がもっとも現実的です。

メインの拠点では光回線を導入しておけば、リモートワークや動画視聴など通信量の多い用途でもストレスなく利用できます。

そしてサブ拠点では、持ち運びができるモバイルルーターが活躍します。たとえば「平日は自宅で在宅勤務、週末は実家で過ごす」といった生活スタイルでも、モバイルルーターがあれば、どちらの拠点でもインターネットを利用できます。

一方で「ホームルーターでもいいのでは?」と思われる方もいるかもしれません。ホームルーターはコンセントに挿すだけで使える手軽さがありますが、契約上は登録した住所でしか使えないものが多いため、別宅に持ち運んで利用する用途には向きません。

二拠点生活に柔軟に対応できるのは、やはりモバイルルーターでしょう。

光回線とモバイルWi-Fi併用が活きるシーン

二拠点生活には光回線とモバイルルーターがおすすめと紹介しましたが、メリットはそれだけにとどまりません。光回線+モバイルWi-Fiの併用は、日常のさまざまなシーンで活躍します。

①在宅勤務+外出先で仕事をする場合
自宅では光回線を利用し、カフェやコワーキングスペース、出張先ではモバイルルーターを活用すれば、いつでも安定した仕事環境を確保できます。リモートワークが当たり前になった今こそ、モバイルルーターの利用が大きな力を発揮します。

②家族でたくさんネットを使う場合
家族が同時にネットを利用すると、光回線でも速度が落ちることがあります。そんなときにモバイルルーターをサブ回線として用意しておけば、混雑を回避して快適に利用できます。

③引っ越し直後や工事待ちの場合
光回線は工事完了まで1〜2ヶ月かかる場合もあり、引っ越し直後にすぐ使えないケースがあります。モバイルルーターがあれば、工事が終わるまでの「つなぎ」として活躍します。

④災害や通信障害が発生した場合
万が一、光回線がトラブルで利用できなくなった場合でも、モバイルルーターがあれば緊急時の通信を確保できる可能性があります。仕事や家族との連絡、災害情報の収集にも欠かせない備えになります。

多拠点生活におすすめ!いつでもどこでもネットが使えるモバイルルーター

モバイルルーターを購入する際に確認すべき点

モバイルルーターは二拠点生活におけるサブ回線として便利ですが、用途に合わないものを選ぶと十分に活用できないことがあります。購入・契約する前に、次の点を確認しておくと安心です。

①通信量の上限と速度制限
プランによって利用できるデータ量は異なり、上限を超えると速度制限がかかります。オンライン会議や動画視聴が多い人は、大容量プランや制限のゆるいサービスを選ぶのがおすすめです。

②エリア・電波状況
サービスごとに利用可能なエリアが決まっており、郊外や地方ではつながりにくいこともあります。実際に利用したい拠点がサービスエリア内かどうか、事前に必ず確認しておきましょう。

③利用人数に合った性能
同時接続できる台数や安定性は機種によって異なります。家族や複数のデバイスで利用する場合は、十分な接続台数に対応しているかチェックしておくと安心です。

これらのポイントは、公式サイトの情報だけでは分かりにくいこともあります。実際に契約・購入する際には、販売店や回線サービスの担当者に利用環境を伝えて確認するのが確実です。

イツキモバイルでは、利用シーンに合わせた最適なプランをご案内しています。 「自分の生活スタイルに合うのはどのプランか知りたい」といったご相談も受け付けていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

二拠点生活に伴うネットのお悩み、イツキ光へお問い合わせください

二拠点生活では光回線とモバイルWi-Fiの併用がおすすめ

二拠点生活では、ネット回線をどう整えるかが生活の快適さを左右します。光回線はメイン拠点を支える基盤として非常に優秀ですが、すべての拠点に導入するとコストがかさむため、光回線+モバイルWi-Fiの併用が現実的な選択肢となります。

とくに、在宅勤務と外出先での仕事を両立する人や、家族でネットをたくさん利用する人、あるいは工事待ちや災害時の備えが必要な人にとって、併用スタイルは強い安心感をもたらします。

イツキ光では、二拠点生活やライフスタイルに合わせた最適なプランをご案内しています。ぜひ、自分の生活に合ったネット環境を整えましょう。